コラム「ちょんな」

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ちょんな 浜松建設業協会の総務・情報委員会メンバーによるコラムです。

2022年3月

 災害時の備えについて皆さんはどの程度対策していますか?
 災害対策を単体で考えると少し距離を感じてしまいますが、日々の生活に組み入れたりあるいは何かと組み合わせることで結果的に防災につなげる「結果防災」という言葉があります。
 「結果防災」について京都大学の教授がある雑誌にコラムを載せていまして、なるほどなぁと思ったので紹介したいと思います。桜

 「土手の花見」という言葉があります。堤防の土手に桜を植えることで春になると大勢の花見客が土手を歩き踏み固めるので自動的に堤防のメンテナンスできるそうです。自然と人が集まったり人の目に留まることにより何か不具合があってもそのまま放置されるということも無いそうです。

 他にも近年流行りのキャンプがあります。テント、寝袋、バーベキュー用品がそのまま避難生活に使えるからです。以前このコーナーで初めて家族でキャンプに行ったという話を書きましたが、余った炭、着火剤、水タンク、ランタン、紙のお皿など、キャンプ大規模な災害が起きたときにはこれらの道具が役に立ちそうだなと思いました。知り合いのキャンプ上級者は、春夏秋冬いつ災害が起きても乗り越えられる自信があるそうです。

 コロナ禍で自粛生活もいつまで続くかわかりません。そんな時間を上手に利用して、たとえば自宅の庭先にテントやタープを張ってみたり、あるいは寝袋で寝るだけでも結果的には防災へつながってくると思います。

 災害への備えが無理なくでき楽しめるような組み合わせができれば災害対策はもっと身近になり、また災害に対する不安も少しは解消されるのではないでしょうか?

< R.I >