コラム「ちょんな」

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ちょんな 浜松建設業協会の総務・情報委員会メンバーによるコラムです。

2006年10月

 最近は仕事の先行きが見えないので、なかなか元気が出てこない。悲観していても仕方がないとは知りながら、いつのまにか項垂れている。今日は、好きな旅の話でもしよう。

 何回か海外に旅行した。旅行会社に頼らない、まったくの個人旅行だ。航空券から宿泊予約まで、全て自分で手配する。インターネット、メール、ガイドブック等々、凡そ身近に手に入る情報を集める。この時ほどインターネットの有り難さ・凄さを感じることはない。この町からあの町までバスが通っているのかしら。この電車は、何時ごろ着くのかな。昔では現地でなければ得られない情報が、いながらにしてわかるなんて凄いことだ。片言の英語でも、メールなら大体こちらの意向が伝えられる。第一、メールは辞書で調べながら書けるのがよい。困るのは、電話しか連絡手段がない時だ。流石に受話器を手にして呼出音を聞く時は、緊張する。果たして、英語がしゃべれる人が出るだろうか。たとえ、そうだったにしても、相手の言うことがわかるだろうか。

 以前は、英語の授業のように文章として話そうと努めた。Is there anyone speaking English?(恐らくこれ自体文章になっていないに違いない。) でも、最近は諦めてしまった。考えていた最初の1文を言っても、後が続かない。所詮、単語の羅列しか出来ない自分を、旅の中で否応なく悟らされてきた。だから最近は、English OK? これだけ。そして、これで十分通じるのです。分不相応に文章にしようなんて緊張するより、思いつく単語をどんどんぶつけた方が、はるかに気楽にコミュニケーションできることを覚えてきた。又、この片言で交わす言葉が、数が少なく稚拙なだけに心に沁みるのです。

 旅先では、まずタクシーを使わない。出来るだけバスや地下鉄を使う。節約出来ることが一番だが、自分の足で歩いた方がその街を肌で感じられる。市内バスは、地元でなければ情報が得られない為、現地の本屋とかキオスクでバスルートマップを探す。バスマップだけではわからないことが多いので、大体身振りと地図で訊かなければいけない。重たいスーツケースを石畳の道をゴロゴロところがして、地図を片手にホテルを探す。

 こんな具合で、私にとって旅は小さな冒険だ。次にどんな風景が広がるのか。どんな建物が建っているのか。言葉の通じない異国の町を歩くことは、辿り着けるかどうかわからないスリルと試行錯誤の繰り返し。そうして動き回った1日が終わる夕暮れに飲むビールのおいしいこと。さらにストリートミュージュシャンの音楽でも聞こえてくれば、まさに至福の時。

<M.I>