コラム「ちょんな」

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ちょんな 浜松建設業協会の総務・情報委員会メンバーによるコラムです。

2014年5月

 先日地域の子育てサロンを見る機会がありました。幼稚園に行く前の子どもたちが、母親と一緒に集まっています。その賑やかなことに驚かされました。地域のボランティアの人達が、公民館の和室を借りて催しています。ボランティアの人達が9名、参加している親子が21組でしたから、総勢50人以上が20畳ほどに広さの中で思い思いの遊びをしています。私が隅の方で見学していたら、よちよち歩きの子供が縫いぐるみを手渡ししてくれる。言葉はまだしゃべれない様子で、にこっとして私に渡そうとする。そのあどけない笑みは、よく耳にする「孫が無条件に可愛いい。」という言葉がよくわかる。お母さんたちは子供の様子を見守りながらも、お母さん同士の話に花を咲かせる。子どもたちは、大人の見守りの中で自由に動き回っている。
 その賑やかさの中で、こういう世界があったのだとびっくりしました。当たり前と言えば当たり前なのですが、正直想像したこともなかった。子どもたちが放つはじけんばかりのエネルギーは、まさに生命の迫力だ。四つ這いだったり、よちよち歩きの子どもたちが言葉にならない歓声を上げたり、たどたどしい言葉を口にする。決して大きな声ではないのだけれど、その集合が発散するオーラに圧倒されてしまった。私にも社会人になる子供がいるのだから、幼稚園の参観会とか運動会で接したことがある筈なのに、初めて触れた気がする。単に私が年を取っただけのこととも言えるし、その当時如何に私に周囲が見えていなかったかとも言える。
 最近ではこのようなサークル活動が、様々な地域で行われているようです。昔のように家族が面倒を見るということが少なくなった代わりに、時代に合ったというと大げさですが、その時々の状況の中で自然に生まれてくるものだろうと想像します。でもボランティアの人たちの協力がなければ、このような活動も成り立たないことを思うと、地域とかコミュニティと言われるものがこういう活動のことを言うのだろうとわかった気がしました。そして、子供たちの元気をもらえた時間でした。

<M.I>