コラム「ちょんな」

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ちょんな 浜松建設業協会の総務・情報委員会メンバーによるコラムです。

2023年6月

あの夏を取り戻せ

 日本中が沸いたWBCから早2か月。私ももちろん応援していました。
 野球好きの贔屓目があるのは承知していますが、こんなにも盛りあがり、日本中がひとつになった野球のパワーはやはりすごいなと実感しました。
 予選から白熱した試合、あきらかに格の違う相手でも全力で挑んでくる諸外国のスポーツマンシップ、どの試合もまるで映画のシナリオなのではないか、と思わされるほどドラマチックなものばかりでした。
 試合が進むにつれて日本中の熱気が高まっていくのを肌で感じながら毎試合楽しみにテレビで観戦。そんななか、準決勝のメキシコ戦。私は旅行中で、空港のテレビで観戦していました。同点打のシーンでは、空港中で歓声と拍手が沸き起こり、気分は最高潮。の中、搭乗時間になりタイムオーバー。あと5分でいいから見せて!と、後ろ髪惹かれる思いで飛行機へ。この時ばかりはどこの搭乗口も同じだったようで、優先搭乗できる方々も、誰も席を立たない、なかなか面白い構図でした。
 そして、席に着いて離陸。動き出した機内で結果が気になりそわそわしていると、機内アナウンス。「WBC準決勝は日本が勝利いたしました。」その声にまたも歓声と拍手。リアルタイムで勝利の瞬間の映像を見ることはできませんでしたが、粋な計らいに感動し、最高な旅行の締めくくりになりました。コロナ禍で、身内以外の人たちと同じ場で歓声を上げて喜ぶ、というシーンはずいぶん久しぶりに感じ、更に胸が熱くなりました。
 その後の決勝は言わずもがな。代表のみなさん、最高の試合と感動をありがとうございました。

 さて、野球熱に包まれた春の始まりから、また暑い夏が近づいてきました。
 高校野球も大好きな私。先日、Twitterでこんなハッシュタグを見かけました。
 「#あの夏を取り戻せ」
 3年前の2020年。戦後初めて夏の甲子園が中止になった年。大舞台で活躍するという機会すら与えられなかった高校球児のために、夢の舞台をもう一度…そんな素敵なプロジェクトが始動しているそうです。県大会で優勝しながらも、その先に進むことができなかった元球児達。甲子園を目指して幼いころから野球に打ち込んできたのに、涙をのんだ人が何人いるんだろう。当時その状況をニュースで見て胸を痛めていたので、こんなプロジェクトがはじまること、とても嬉しく思います。甲子園での開催は決定している模様で、6月6日からクラウドファンディングがはじまるそうです。私も微力ながら応援しようと思います。
 そして、こんな苦難の上に新たな高校野球の歴史が刻まれることを噛みしめ、久しぶりに声援の戻る甲子園が見られるのを楽しみに、暑い夏を乗り越えようと思います。

<K.R>