コラム「ちょんな」

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ちょんな 浜松建設業協会の総務・情報委員会メンバーによるコラムです。

2022年8月

時代は変わる

 先日小学校を参観する機会がありました。そこで感じたのは、私達の子供の頃からの大きな変化でした。

 小学校1年生までもが1人1台のタブレットを持って、授業が行われていました。授業というより、こども達が楽しんでいました。

 グループで意見を出し合う場では、机を寄せ合ってそれぞれが自分のタブレットに指で書き込みします。するとその画面は、グループで共有されているので即座に他の子のタブレットにも書き込まれます。クラウド内の同じものを見ている感じです。驚きです。

 私はデジタルに明るい方だと思いますが、やはり私の感覚では一つのファイルに書き込んで保存する。そのファイルを他の人が開いてみて、初めてファイルの中身を知ることが出来る。いわば、一つの物としての紙ファイルのイメージに圧倒的に囚われています。こういうやり方が出来れば、離れた場所にいてもグループ作業や討議が出来ます。

 コロナ禍以降、至る所でリモートは行われていますが、小学校低学年からこのような体験が普通に行われるのです。言うまでもなく、タブレットはインターネットにつながっています。インターネットは情報の宝庫です。調べたいことを読み上げれば、即座に出てきます。


《文部科学省:遠隔教育システム活用ガイドブックより》

 今や私達の廻りでも普通に見られることですが、小さい頃から当たり前にこれらの環境があることを改めて考えてみると、その大きな可能性に気づきます。覚える必要性がありません。誰でもどこに居ても同じ情報が手に入ります。人がやるべきことは、それらの情報を駆使して何を生み出せるかになります。

 最近言われている「教育の格差」を解消する大きな武器にもなります。不登校でも、タブレットに入れば学習出来る方法が用意されていれば、助かるこども達がどれだけいるでしょう。時代の大きな変化と可能性を身近に感じました。

<M.I>