コラム「ちょんな」

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ちょんな 浜松建設業協会の総務・情報委員会メンバーによるコラムです。

2019年2月

 2月3日といえば「節分」です。
 では、2月6日は何の日でしょう?皆さんご存知ですか?

 大宝元年(701年)に制定された日本最古の法典である「大宝律令」によれば、当時は29種類の海産物が租税として納められていました。

 この史実に基づき、「大宝律令」 が施行された大宝2年1月1日を西暦に換算すると702年2月6日であることから、「海苔の日」と定めるようになりました。

 海苔の栽培養殖は江戸時代に各産地ではじまりました。
 浜名湖(舞阪町)は、現代に至るまで養殖と生産を同産地で続けており、日本最古から続いている海苔の産地となっています。

 江戸後期1820年(文政3年)信州の海苔商人森田屋彦之丞が舞阪宿に立ち寄った際、海苔の養殖に向いた土地柄であったことから、海苔職人である大森三次郎と共に養殖法を伝えました。
 そして浜名湖海苔の祖となり、今も栄える産地を作りました。

 その恩を忘れない浜名湖の漁業関係者達は、毎年2月6日の海苔の日を二人の供養の日とし、舞阪地内の寺院内に安置された森田屋彦之状の木像に乾海苔や勝手巻きなどを供えるそうです。

森田屋彦之状の木像
お供え
御札

 自然と共にある浜名湖海苔の養殖が繁忙し、漁業に関わる方々全ての海路安全などを祖に感謝をする習わしは、漁師町ならではの義理堅い心を表しているのでしょうね。

<R.K>